卒業生インタビュー・谷田誠浩さん


「修士で卒業して就職するか、博士に進学するか」。一年前、大学院生の谷田誠浩は悩み抜いた末、進学することに決めた。「病気の薬をイチからデザインできるようになりたい」という大きな思いがあったからだ。

高校生の頃、谷田は大好きなお爺ちゃんをがんで亡くした。そのとき「病気で苦しむ人を助ける薬を創りたい」と漠然と思った。

大学受験の勉強をしていくうちに、暗記科目だと思い込んでいた化学のイメージが、「パズルを組み合わせるように新しいものが作れる」とがらりと変わり、楽しみを覚えた。そして、薬を創るために重要な学問であることを知った。

大学に進学して、化学の分野のひとつである有機合成が、香料や有機ELパネルなどのかたちで、人の暮らしを豊かにしていることを実感した。さらに有機合成が創薬にも不可欠だということを深く理解した。谷田は迷わずその道を選んだ。

大学院の修士課程で、創薬化学のスペシャリストが集うIIISの長瀬研究室に入った谷田は、ひたすら実験に打ち込み、ナルコレプシーの治療薬の候補となる化合物を作ることに貢献した。その成果をもって、修士過程が終わったら製薬会社に就職することを考えた。だが、長瀬教授や周りの人々と話をする中で、「論文も出したし、実験もできるようになったけど、薬をイチからデザインできる実力はない」と気がついた。谷田は、博士課程に進学することを決めた。

いま彼は、「自分オリジナルのアイデアで新しい薬をデザインできるようになりたい」と博士過程での目標を語る。その能力を身につけ、多くの人を助ける薬を創って欲しいと願うばかりである。世界の創薬をリードする人材になれ、谷田誠浩!

長瀬研究室HP: http://nagase.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/

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