卒業生インタビュー・石川ゆいさん


石川ゆいさんは筑波大学医学群医学類に所属する6年生。今日卒業の日を迎え、4月からは研修医としての生活がスタートします。

おしとやかで、あまり派手なことを好まない彼女ですが、科学誌「eLife」に掲載された論文()の著者の1人として名前を連ね、医学類の実習の1つであるクリニカルクラークシップのポスター発表会ではベストポスター賞を受賞するなど、学部生とは思えないほどの輝かしい実績を残しています。

そんな彼女が、はじめてIIISの門を叩いたのは、大学一年生の頃。多くの学生がサークル活動やバイトに夢中になっている時に、周りに流されず「昔からやってみたかった」と研究の道を選びました。

研究室で取り組んだテーマがオレキシンによる心筋梗塞の予後改善。心筋梗塞モデルマウスの作製には非常に高いスキルが求められるのですが、研究室の中でできる人は誰ひとりいませんでした。そこで、彼女は研究室の垣根を飛び越えて筑波大学医学医療系・循環器内科で研究を行なう村越伸行先生に教えを乞い、授業や実習で忙しい合間を縫いながら、何度もトレーニングと思考を重ねたのです。

難しい研究なだけに、周りからは「他のテーマに変えた方がいいのでは」と指摘されたこともありましたが、それでも彼女は諦めませんでした。「今、この研究をやめてしまうと、やったことが無駄になってしまう。ネガティブデータだろうと、はっきりとした結論が出るまで突きつめよう」と覚悟を決めていたのです。

その結果、彼女は職人芸とも呼べる見事な技術でモデルマウスを作れるようになりました。さらに、そのマウスを用いて心筋梗塞の治療へ新たな糸口となる大きな発見をしたのです。前述のベストポスター賞は、これらの成果が認められたものでした。彼女の姿勢は、周りに流されず1つのことをコツコツと、そしてトコトン追求していくことの大切さを改めて教えてくれます。

「今後は、医師の研修と並行しながら、今回の成果を論文にしていきたい」と語る石川さん。これからも、コツコツ・トコトン物事を追求して素晴らしい成果を残していくことでしょう。

ご卒業、おめでとうございます。

※論文プレスリリース

「敗血症性ショックの治療に光 睡眠覚醒制御だけじゃないオレキシンの機能」

http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/…/uploads/sites/2/2017/01/oga…

 

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